免許としてはかなりレア。鍼灸マッサージは国家試験です。

なぜ、はり・きゅう・あんま・マッサージは国家試験なのでしょうか?

ごきげんいかがでしょうか?
さんりんです。







いつも読んでくださり、
ありがとうございます。



少し自己紹介させてください。

開業20年目、
年間2000症例超えの、
はり師・きゅう師・
あんま・マッサージ・指圧師。
ウェブサイトはこちらです。

ぶんかの森治療院

社会人、フリーランスを問わず、
仕事にまつわる
に有益な内容を、
発信します。


今回のテーマ:鍼灸マッサージはモブキャラな専門職。

自分の職業の
・はり師
・きゅう師
・あんま・マッサージ・指圧師
(3種類あります。)
(以下、「鍼灸マッサージ」と書きます。)
はなぜ国家試験なのか?

今から22
年前、
鍼灸マッサージ専門学校に入学した頃、
「国家試験に受かったら、
お店ができる。」
まるで、
「普通免許をとって自動車に乗る。」
そんな感覚でした。
専門学校のことを、
自動車教習所のように、
軽く考えていました。

ところがとてつもない、
膨大な医学書が待っていたのです。
入学して、
ことの重大さに気づき、
一生で最も濃い、
「勉強」をしました。

かつては、
「都道府県知事の試験」でして、
都道府県の免許だったそうです。
それが、
「厚生労働大臣の試験」になり、
現在の状態になっています。
それだけ、
免許に対して、
求められるレベルが上っている。
そういうことだとおもいます。

みなさまが想像している、
鍼灸マッサージは、
どのようなものでしょうか?

最後まで読んでくだされば、
そのまま、
治療院に予約の電話を、
かけるかもしれません(笑)

それでは、いきましょう。



本当に病気への対応をしています。

治療院に来られるお客様には、
健康体の方が多いです。
目的としては、
「疲労の回復」がメインです。

お客様の中の一定数は、
もうすでに、
なにかの一生の病に、
なっている方がいます。

投薬と生活習慣の改善、
リハビリテーション、
定期的の血液検査など
を繰り返して、
現状より悪化しないように、
そして、
回復傾向に期待しています。

はり・おきゅう・あんま・マッサージでは、
病気の根本を治療することよりも、



その病気のために起きる、不快感の緩和


にアプローチしています。

たとえば、
脳梗塞後遺症では、
「マン・ウェルニッケ拘縮」という
独特のポーズをとって、
身体が固まります。

糖尿病でも、
身体の虚脱感、疲労感が、
継続します。

数え上げれば、
もっとありますね。

その病気自体を、
治すことはできないですが、
病気になったことで起きる、
医療データとしてあがらない、
得も言えない不快感を、
緩和させることができるかもしれない。

鍼灸マッサージの出番はここです。

どんな病気に出くわすのか、
わからないので、
西洋医学の勉強を、
あまねくしておきます。

お客様の病状を理解して、
寄り添うには、
西洋医学の知識は必須です。

ですので、
勉強をし続けるわけです。
そして、
医学書や文献にも書いていない、
病気になった人にしか、
わからない、
不具合、不快感、疲労感、などを、
お客様から学ぶことになります。



専門学校3年から国試合格、今も学んでいます。

病気を理解するのに、
まずは、専門学校に入学します。
ここで、3年間、みっちりと、
西洋・東洋両方の医学を学びます。


西洋医学では

・解剖学
・生理学
・病理学
・臨床医学(総論・各論)
・リハビリテーション医学
・関係法規






東洋医学では

・経絡経穴概論
・東洋医学概論・臨床論
・はり・きゅう理論
・あんま・マッサージ・指圧理論
・実技







ざっくりですが、
こういった教科を、
ひたすらに学びます。

これらは、
国家試験合格のための、
必須教科になります。
ですから、
ほとんど丸覚えしてでも、
クリアしていくわけです。

そして、
国家試験をパスして、
ライセンスを取得します。
免許の名前は、

「はり師」
「きゅう師」
「あんま・マッサージ・指圧師」
の3種類です。

ここまでは、
国家試験合格という目標のためですが、
合格後は、
自分のやりたいように、
学んでいくのです。

中国の古典を重んじるグループ、
西洋医学的アプローチのグループ、
など、
自分のスタイルにあった、
施術師として、
さらに学んでいきます。

勉強会に参加、
インターネットで勉強、
本を買って読む、
同僚の鍼灸師、マッサージ師との、
情報交換。
医師との連携。
仕事での、お客様からの学び。

施術者は、
ありとあらゆるところに、
アンテナを
はりめぐらしていています。

それで、
本当に病気に対応できる、
というわけです。




西洋医学では実際の病気への対応をしています。

基本的に、
広く、浅くに学んでいますので、
どのような疾患の方が来られても、
電話対応で、
程度によっては、
一度病院に行ってもらっています。

また、
施術させていただくときには、
西洋医学に沿った内容で、
お客様からの情報と、
照らし合わせて、
確認作業をしながら、
対応させて頂いています。



東洋医学では西洋医学でカバーしきれない症状に対応しています。

病院で、
ある程度まで治療が進み、
経過観察の状態になり、
病気の程度や、
データはいいのですが、

病気に伴う、
不快感、疲労感、なんかが出てきます。
運動系でも、
神経系でも、
循環器系でも、
どのような系でも、
なにかしら、
感じるようになります。

特に、
筋肉の緊張が連続することへの、
不快感は多いです。

決して、
データにはあがらない、
数字にも表すことができない、
そんな状態が、
自分たちの守備範囲に、
なっているのです。



「病気にはなっているが、楽に生活を送りたい。」


こういう気持ちが、
本質にあるのではないかと、
考えていています。


お医者さんではないんでしょ?

「きもちいい」「すっきりする」は治していないのでは?

とは言っても、


「病気にともなう不快感を、
楽にさせただけでは、
また、もとに戻ってしまうし、
あまり意味はないのでは、
ないでしょうか?」



という意見がありそうです。
おっしゃる通りで、
健康体でも、
疲れるときは疲れますし、

病気である以上は、
楽にさせただけでは、
また、元に戻ってしまいます。

そのもどかしさを、
すこしでも、解消したい。
お客様自身の需要は、
そこにあります。

ですので、
あらかじめ、
同意をいただいています。
内容は、


「決して、
病気が治るわけではない。
調子の悪さや、不快感が、
楽になればそれでいい。」


ということなのです。
お互いに納得しているからこそ、
信用してくださり、
身体を任せてくださるのです。


医療行為ではないのに、身体に触ってもいいのか?

また、


「はり・お灸・マッサージ」って
お医者さんではないので、
そう簡単に、
人の身体に触ってもいいの?」


という意見もあるかと
思います。
それもたしかに、
その通りです。


①はり師、
②きゅう師、
③あんま・マッサージ・指圧師
④柔道整復師(接骨院のこと)
この4種類の国家資格は、

「医療類似行為」
とされています。

決して医療行為ではありません。

カイロプラクティックや、
整体、
なども、
医療類似行為になりますが、
国家資格ではありません。

いちいち、
当店は、国家資格をパスした、
有資格者です。
などとは、
いいませんし、
お客様からも、
聞かれたことは、
ほとんどありません。

知識と、技術は、
普通にある前提で、
依頼をしてくるのだと、
考えています。

ですので、
常に学び続けて、
お客様に還元します。


自分に合った治療院をさがそう。

では、
僕がおもう、
「良い治療院」は、
なにで選ぶか?
ということになります。
大きく3つありますので、
紹介します。


①初めての問い合わせでの対応。

運営している側からの対応に、
なるのですが、
やはり、電話でも、ネットでも、
初めての問い合わせの
対応が大切だとおもっています。

症状をできるだけ詳しく聞き、
病院に行ってもらうか、
治療院で対応できるのかを、
判断する。

料金の説明、
駐車場の有無、
道順の確認、
など、
お客様がアクセスしやすいように、
説明する。


②施術での細やかな質問と肯定。

実際に、
施術をさせていただくときも、
あらかじめ、
症状や、日常生活の質問を、
いろいろと用意しています。

そして、
答えてくださることに対しての、
肯定を忘れずしています。
ひとしきり、
最後まで話しを聞いて、
そして、
自分の意見を聞いてもらう。

お客様の考えや気持ちを、
引き出すように、
考えて会話をするように、
心がけています。



③満足いく技術

あれこれと言っても、
やはり、
肝心なのはやっぱり、
技術なのではないでしょうか?

僕自身は、


「来たときよりも、楽になる。」

ということを、
目指しています。

お客様が思う施術が
できるように、
できうる全ての方法を、
頭の中の引き出しから
さがし出して、
トライさせていただいています。


《まとめ》自分に合った治療院の探し方。

①初めの問い合わせでの対応。
②施術では話を聞いてくる。基本的に肯定する。
③技術的にも満足できる。


ぜひ、
みなさまの健康管理に
はり・おきゅう・あんま・マッサージを
活用されてくだされば、
うれしいです。

最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

また次回、
よろしくお願いいたします。

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