お客さまの身体に優劣や評価はなく、未来に目を向けよう。




お客さまの身体を評価しますか?

ごきげんいかがでしょうか?
さんりんです。

いつも読んでくださり、
ありがとうございます。



今回のテーマ
体調不良の原因を予想しても伝えない。



お客さまの身体の状況を、
毎日診ていると、
いろんな症状の方がいらっしゃいます。

単純に疲労している状況と、
○○病のように、
すでに病気になってしまっている方の、
2通りあります。

ほとんどの方は前者で、
「最近なんだか疲れるね。」
ということで治療院に来られます。

ただ一定数「一生病」と呼ばれる病気に、
なっている方もいらっしゃいます。

運動系の疾患になった方々は、
リハビリや運動習慣をつける。

内科系の疾患になった方々は、
生活習慣、食事習慣を改善する。
十分な睡眠をとる。など、
いろんな指導がされています。

お客さまは今の医療環境で、
十分な医療を受けられていたとしても、
治療院に連絡をしてきます。

今かかかっている病気を治してほしい。
ということで、
ご連絡をいただくお客さまもいらっしゃいます。

私は一貫して、
「病気自体は治せない」と、
「担当医師に従ってください。」
と対応します。

ただその病気になることによって起こる、
二次的なつらさや症状に対しては、
アプローチすることができて、
楽にすることができるかもしれません。
ただ、また元に戻ります。
という前提を説明させていただいています。

なぜなら、
施術が終わった後、
数日経って元に戻った時、
治ってないじゃないかと、
思われるのが嫌だからです。
鍼灸・あんま・マッサージが、
万能ではないからです。

実際に電話の問い合わせでも、
一生病が治ると信じて、
電話をかけてくる方もいらっしゃいます。

自分ができる範囲できない範囲。
それをきちんと、
お客さまにお伝えする。

施術する側、うける側、
お客さまとの認識を合わせましょう。

うそは言わない。
できないことをできると言わない。
前提を踏まえた上で、
お客さまに対して、
どういう対応をするかということを、
お伝えしています。

今ある病気、
かかってしまっている病気を、
目の当たりにした時に、
あなたはどう思うでしょうか?

今まであなたは怠惰に暮らしてきたんだから、
そういうの病気になっても当たり前じゃないか。
自業自得なんだよ。
と思うでしょうか?

それとも、
この状況から次どうするのか?
新しいプランを立てよう。
少しでも楽に生活が送れる、
実行するべき事を一緒に探そう。
と思うでしょうか?

私なら後者です。
どのようにして、
今の状況になったのかを、
時系列で話を聞き、
共感とともに、
これからどうしたらいいのかを、
お客さまの口から話させる状況を作ります。

今回はそこに至るためには、
お客さまの身体の状況を、
評価するのか?しないのか?
という内容を深掘りします。

最後までブログを読んでくださると、
なぜ人が病気になってしまうのか?
そのヒントになるかと思います。
ぜひ最後まで読んでください。

それでは、


お客さまの身体に優劣や評価はなく、
未来に目を向けよう。



スタートです。



ブログを書いている人
ブログネーム:さんりん

職業:鍼灸マッサージ治療院を運営。
   運良く22年目をさせていただいています。
   年間約2000症例。
   ウェブサイトをご覧ください。
   ぶんかの森治療院

資格:はり師
   きゅう師
   あんま・マッサージ・指圧師
   (国家資格・厚生労働大臣)

会社員・公務員・フリーランスを問わず、
仕事や人間関係、生活にまつわる、
有益な内容を発信します。



決して優劣をつけない。

お客さまの身体の情報、状況を、
診て、知って、
なぜそういう状況になったのかを、
お客さまから、
話していただくことはあっても、
私から、
病気に誘導するような話し方を、
することはしません。

また、お客さまの話の中から、
確実に病気の兆候があった場合は、
「○○病かもしれない」とも言わず、
「今すぐ病院でご相談してください。」
と促し、
確実に病院に行っていただきます。

なぜなら、
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師には、
診断や告知することができないからです。

誤って、それをしてしまうと、
お客さまに恐怖を与えるだけの人に、
なってしまいます。

たとえ、
日常生活の中での習慣による、
病気ではないけれども、
不調であることに対しても、
優劣をつけたり、評価をしたりしません。

それを次のパートでご紹介します。






それぞれの正しさの中で生きている。

毎日健康に気を配って、
食事も運動も睡眠も、バランスよく、
飲酒も喫煙もせず、
きれい好きで、清潔にすごしている。

その一方で、
健康なことには無頓着で、
好きなものを食べ、日常的に運動不足。
好きな時間に寝て、起きる。
飲酒喫煙もしていて、
ごみ屋敷とまでもいかなくても、
決して清潔ではない。

ここで、
病気が発病しやすいのは、
どちらでしょうか?
という問いが起こります。

あなたはどちらだと思いますか?
多くの方は、後者だと思います。

私も後者でした。
ですが、ここ数年で考え方が、
変わってきました。

それは、
いままで仕事の経験で、
前者の生活を送っているのに、
大きな病気になったり、
後者の生活を送っているのに、
全然平気な方もいるのを、
実際に目の当たりにしてきたからです。

極端にきれい、極端に汚い。のは、
どちらも、
身体にいい影響を与えるわけではなく、
適度にきれい、適度に汚れている。
ぐらいで、
ちょうどいいのではないかと、
思うようになりました。

今のところ、
整理整頓はきちんとできて、
少々の汚れぐらいで、
快適なのではないかと感じています。

きれい好きすぎるのも疲れますよね。
過去に書いた、
おそうじのブログを読んでみてください。



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話を戻しまして、
どのような生活環境であれ、
どのような生活習慣であれ、
周囲の人から見て、
それはちょっとおかしいんじゃないか?
と言われたとしても、
当の本人はその生活が正しいと、
思って生きていることを、
認識しないといけません。

治療院に来られたお客さまに、
「あなたの生活や習慣がおかしいよ。」
「怠惰な生活を送っているから、
病気になるんだよ。」と、
一方的に私から話したところで、
お客さまからすれば、
自分の生活にケチをつけられたと、
思われてしまうのです。

お客さまが思う正しさの中で、
日常生活を送っていて、
身体の不調が楽になるために、
治療院に来られたのに、
生活習慣を頭ごなしに否定され、
謎のアドバイスをされる。

「不本意な対応をされた。」
という気持ちになり、
これでは本末転倒。
さらに身体も不調になるというものです。

人はみんな、
それぞれの正しさの中で生きていて、
「自分の正しさが間違っているかもしれない。」
ことに気がついた人が、
行動を起こすかもしれないレベルです。

そもそも、考え方の基礎に、
「変化をしたくない。」という思い込みが、
ありますので、
ほとんどの方は気づくこともなく、
生活をしています。

私もその一人です。

「何がいい。」「何が悪い。」は、
バランスだと思っています。






中・長期で、「聞く」「話させる」「求められると少しのヒント」。

ではどうすればいいのか?

お客さまの、
趣味や嗜好、生活習慣、食習慣。
睡眠や歯みがきやお風呂、
部屋の掃除の回数、お洗濯の頻度などの、
細かなところにまで、
話を聞きつつ、
相手がしゃべるようなテクニックを、
習得しなければなりません。

「気づき」は、
私の言葉ではなく、
自分から発した言葉で気づくからです。
私はあくまでもサポートです。

話している人の気持ちは、
おそらく、
「不安の解消。」ではないかと考えています。

お客さまの中で、
いつもしゃべっている方は一定数います。
日常生活の中であまりしゃべる機会がない。
ただしゃべるのが好き。
しゃべるのがストレス解消。

何かしらの理由があるかと思います。

すべての治療院では、
法律で守秘義務が定められています。
ですので、
情報が漏れることはありません。
そこを信用してくださって、
しゃべっているのだと考えています。

日常の出来事をしゃべっているのは、
世間話として聞きますが、
愚痴や悪口、世間への不満、
ネットやワイドショーのネガティブニュース、
政治への不信、親族への不満などの、
重めの話をしているときは、
体調不良レベルも、
重めなのかもしれないと感じています。

そうは言っても、
落としどころとしては、
やはり日常生活や健康状態のことを、
話させるように、やんわり誘導します。
何も聞いてこなかったら、
そのまま放置します。

もしも、健康や日常生活について、
お客さまの方から、
「どうすればいいでしょうかね?」と、
やんわり聞いてきた時、
少しだけヒントっぽく答えるぐらいに、
とどめるのが良いと思います。

お客さまとの関係を、
昨日今日の間柄ではなく、
中・長期のロングスパンで、
信用を積み上げていく方が、
話してくれやすくなります。

それはお客さま本人が、
気づく機会を、
増やしていることになるのです。

もう既に病になっているのなら、
担当医師との話、そして自分の想い。
その気持ちを打ち明けてくれた時、
良き相談相手になることができます。

お客さまが今日からできそうなことを、
ヒントとして話すのです。
「気づき」の楽しさを提供するのです。

決してアドバイスをしてはいけません。
方法論を話すことは、
絶対に言ってはいけません。
お客さまは、
やれることをすべてやっていて、
それで困っているのです。

「そんなこと言われなくてもわかっているよ。」
と思われると、
積み上げた信用は一瞬で崩壊します。

はり・お灸・あんま・マッサージは、
医療従事者であるものの、
決して医師のような振る舞いをしてはいけません。

インタビュアーのように、
ゆっくりと話のターンを、
お客さまにゆずり、
できるだけ話を引き出す。
積み上げた信用を信頼関係へと変化させ、
お客さまのサポーターに徹しましょう。



今回のまとめ
話を聞いて共感し、少しだけ行動のヒントを話そう。



最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

また次回、
よろしくお願いいたします。

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