運営22年目にして思うこと。マッサージ施術、資格あるなし問題。




鍼灸マッサージ師の資格の有無を確認しますか?

ごきげんいかがでしょうか?
さんりんです。

いつも読んでくださり、
ありがとうございます。




今回のテーマ
資格の本質とは?



あなたは、
はりきゅうマッサージを受けるとき、
「あなたは有資格者ですか?」
「免許を持っていますか?」
と聞くでしょうか?

いい技術者にしてもらいたい。
上手な人にしてもらいたい。
身体のことをわかっている人にしてもらいたい。
症状を判断できて、
お客さまが思うところに手が届いて欲しい。
人当たりの良い優しい人にしてもらいたい。
してもらう側からすれば、
それが希望なのでしょう。

この人に任せてもいいかどうかを判断する、
一つの基準になるのが、
厚生労働大臣の試験をパスした、
あんま・マッサージ・指圧師を、
持っているかどうか?
ではないでしょうか?

実際に、
マッサージを業務として、
治療院・病院・接骨院に就職する場合、
あんま・マッサージ・指圧師が、
必要になります。

そして、
マッサージの施術には、
あんま・マッサージ・指圧師が必要である。
という啓発活動も行なわれています。

なぜ啓発活動をするかというと、
「あんま・マッサージ・指圧法」という、
法律があって、
資格を持っている者が施術をする。
というルールになっているからです。

それで、
「あんま・マッサージ・指圧は、
有資格者にしてもらいましょう。」
となるわけです。

今回ブログを書くにあたって、
運営22年目にして、
資格問題への、
私の考えを純粋に述べます。

私自身は
どこどこの団体・学会・協会に、
属してはいません。
ですので、
どこかが有利になるとか、
忖度するとか、一切ありません。

最後まで読んでくださると、
私の意見として、
①あんま・マッサージ・指圧師を
国家試験にしている理由、
②無資格営業が存在している理由が、
わかります。

それでは、


運営22年目にして思うこと。
マッサージ施術、資格あるなし問題。



スタートです。



ブログを書いている人
ブログネーム:さんりん

職業:鍼灸マッサージ治療院を運営。
   運良く22年目をさせていただいています。
   年間約2000症例。
   ウェブサイトをご覧ください。
   ぶんかの森治療院

資格:はり師
   きゅう師
   あんま・マッサージ・指圧師
   (国家資格・厚生労働大臣)

会社員・公務員・フリーランスを問わず、
仕事や人間関係、生活にまつわる、
有益な内容を発信します。



確認する必要はない。

結論から申し上げますと、
施術を受けるときに、
いちいち資格の有無を、
確認する必要はありません。

次の章で説明いたします。






全ては似て非なるもの。

資格の有無は、
正直見た目には、
判断できません。

綺麗な白衣を着ていたり、
おしゃれなナース白衣を着ていたりします。
店舗も清潔にしていますし、
お客さまへの対応や、
施術に対する取り組みもしっかりしています。

あんま・マッサージ・指圧師の国家資格を、
額に入れて掲示している店舗以外は、
はっきり言って見分けがつきません。

資格の有無を問う前に、
それぞれの業種の資格の前提が違う。
ということを理解しましょう。



①有資格者だけが抱えている問題

資格の有無問題は、
有資格者だけが抱えている問題です。

有資格者は、
受験勉強をして、
鍼灸マッサージ専門学校に合格し、
3年間、西洋医学、東洋医学を、
みっちり勉強。
実技もひたすら練習して、
専門学校の卒業試験、
そして、
国家試験を経て、
ようやくスタートラインに、
立つことができています。

時間もお金も山ほど使っています。
それで、
店舗を出したからといって、
すぐに流行ったり、
利益になったりするか?
というと、その保証はありません。
資格取得して、
自力本願することになります。

ほとんどの方は、
卒業後、
どこかの治療院で修業に入ります。
先生の下でさらに経験を積み、
その後、
自分の治療院を持つことになります。

その一方で無資格者は、
1ヶ月ぐらい研修をしたのち、
すぐ店舗で、施術を開始します。

無資格者は、
有資格者が国家資格を取得する大変さを、
知ることすらありません。
自分の毎日の生活で手一杯なのです。

パッと見たら、
有資格者も無資格者もやっていることは、
同じのように見えます。
ちょっと手先の器用な人なら、
資格がなくても、
充分気持ちがいいですし、
価格も有資格者、無資格者、
どちらとも同じく設定できます。

医学を学んで無い者が、
人の身体を触っていいのか?
もしも施術中に、
容体が変わったらどうするのか?
など理由をあれこれとつけていますが、
おそらく、
気軽に営業できる、
無資格者とのギャップに、
困惑しているのだと思います。

自分たちは苦労して、
国家資格を取得して営業しているのに、
なぜ無資格者は、
勉強もせずのうのうと営業できるのだ?と、
不公平を感じて、
悔しがっているのかもしれません。

それで、
あんまマッサージ指圧法でもって、
啓発活動しているのでしょう。






②お客さまは、ちゃんと選んでいる。

無資格者の業態には、
カイロプラクティック、
整体、
リラクゼーションサロン、
もみほぐし、など、
表現と内容も違う、
さまざまな種類があります。

看板や広告、店舗内に、
「あんま」「マッサージ」「指圧」
という言葉を使わなければ、
法律には触れないから、
営業しても構わない。
ということになっていますので、
現在のように運営されているわけです。

もしも、
「やってることはマッサージじゃないか。」
突っ込まれても、
「いえいえ、
リラックスを提供しているだけです。」
「歪んでいると思われる骨を、
整えているだけです。」
「滞っていると思われるリンパ液を、
流しているだけです。」
と説明すればいいわけです。

ここでは、
便宜上、
「無資格者」という表現をしています。

鍼灸マッサージ業界・団体の中で、
あんま・マッサージ・指圧師だけが、
資格だという認識があるので、
「有資格」と表現しているにすぎません。

ですので、
自分たちが無資格者であるとは、
思っていません。

無資格とはいえ、
それぞれに、
〇〇式〇〇協会のような、
団体が存在していて、
そこの研修を終了しましたという意味で、
修了証が発行されています。

あんま・マッサー・ジ指圧師の発行元は、
厚生労働省です。
民間が認めた資格なのか、
官庁が認めた資格なのか、
の違いというわけです。

資格の有無を問わず、
世の中に出れば、
資本主義社会の波にもまれるわけで、
お客さまの方が、
消費に対する感度が良くなります。

このぐらいの予算でこのぐらいの施術。
という感覚を持っています。

「1時間2980円」という看板を見れば、
ちょっと行ってみようかな。
という気分になります。

インターネット動画で、
骨をバキバキ鳴らすのを見て、
どうしてもつらいとき、
問い合わせ電話をかけます。

保険適用して、
ちょっと診てくれればいいのなら、
接骨院に行くでしょう。

女性のお客さまが、
女性に施術をしてもらいたいと思うなら、
女性しか受けない店舗に行きます。

お客さまは、
自分に合った施術をしてくれる店舗に行くのです。
自分の抱えている悩みを、
解決してくれる人のところに電話をかけます。
ただそれだけのことです。

予約の電話を入れるとき、
お客さまは、
「厚生労働省の資格を持っていますか?」
「 〇〇協会の資格を持っていますか?」
などと聞きません。
資格があろうとなかろうと、
施術者を信用しているからです。

駆け出しの頃、
会社を経営している方のお話が、
忘れられません。
「おいしいご飯を出す店が、
どんな山奥にあっても、
看板がなかっても、
宣伝していなくても、
人はどこからか聞きつけて食べに来る。
そして、
○○さん最近来なくなったな。
と思ったとき、
それは自分の仕事に問題がある。
お客さまってそういうもんだよ。」

手抜き、うそ、知ったかぶりなど、
お客様を裏切る行為は、
必ずばれてしまいます。
手抜きせず、誠実に、600%で、
お客さまに向き合う。
その姿勢をお客さまは肌で感じています。

施術者はお客さまの需要を、
はるかに超える供給を、
しないといけないのです。

他店舗に圧倒的な差をつける、
技術、対応、接客、アフターフォローが、
求められ、
リピーターになるように、
お客さまを育て続けなければなりません。

資格の重みが発揮されるのは、
官庁・民間を問わず、
どの資格にも共通していて、
施術者が持っている資格に誇りを持ち、
無限の努力を重ねたことを、
お客さまが肌で感じた時なのです。






③国家資格の本質は病気への対応ができる。

やってることは同じに見えても、
簡単そうに見えたとしても、
なぜ国家資格になっているのでしょうか?
それは、
本当に病気になっている人のための、
対応ができるからです。

たとえば、
糖尿病で、
とてつもない倦怠感、虚脱感を抱えて、
来店されたとしましょう。

有資格者なら、
西洋医学的、東洋医学的、
2つの考え方から、
アプローチするべきところは、
想像がつきます。

実際に身体を触って、様子を見ながら、
お客さまに、
病気になった経緯、
思い当たるふし、
病院での治療などを問いながら、
オーダーメイドの施術ができます。

無資格者なら、
お客さまの言われたところだけを、
せっせと施術することになります。

専門学校で3年学ぶということは、
病気への対応を学ぶということです。

お客様さまが、これから一生、
付き合わなければならない病気を、
根本から治すことはできませんが、
病気に伴う、二次的に起こる、
不快感、倦怠感、痛み、虚脱感などを、
楽にさせることができるかもしれない。

あくまでも期待感による施術を、
提供することができます。






④施術中の事故の裁判事例は少ない。

有資格・無資格を問わず、
施術中の事故事例は一定数あります。
本当のところは、
施術中に事故は起こしてはいけません。

私は今まで運営してきて、
施術中の事故を起こしたことは、
一度もありません。
ほとんどの施術者も同じだと思います。

数少ない事故事例の中でも、
そこから裁判にまで発展することは、
ほとんどなく、
和解が成立しているのだと思います。

有資格者・無資格者、
どちらでも入れる傷害保険もあります。
もしも施術中に事故が起こったら、
保険金が支払われる仕組みになっています。



自分に合ったお店に行こう。

ここ20年で、
数多くの業態店舗が増えてきました。
それは、
顧客ニーズを満たそうとしている。
ということなのです。
それは、
身体を癒すこと、リラックスさせることが、
あんま・マッサージ・指圧師だけの市場ではない。
ことを意味しています。

どの業態も、
リスクを取り、
他の店舗とは違うことをことにチャレンジして、
新しいサービス、
新しい技術を作り出し、
顧客に還元しないといけません。

数多くの会社や個人が、
努力をし続けて現在の状態になっています。

ですので消費者(施術を受ける側)は、
口コミや紹介、インターネットを使って、
自分に合った施術者、店舗にいきましょう。
あちこち行っていると、
自分に合った方に出会うでしょう。



今回のまとめ
すべての資格者は、お客さまのよき相談者。



最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

また次回、
よろしくお願いいたします。

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