罠にハマるな。「明日でいいよ。」は先送りモンスターのささやき。(4/4)




未来の結果へのバトンは、分解された今に渡されている。
1mmでも、今やろう。


ごきげんいかがでしょうか?
さんりんです。

今回は最終回。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございます。

休まず手を動かす。
最初から完璧はない。


の続編です。

前回、
こと細かく紙に書き出すことで、
思考に迷いがなくなり、
ブレることなく行動に移せる。
ことをご紹介しました。

今回のテーマは、
さらに深掘りをして、
書き出したことをさらに分解します。

見出しのとおり、
今、この時は分解された一部分にある。
と考えれば、
今すぐ、一部分だけ行動しよう。
ほんの1mmだけ進むことができます。

”分解はストーリー”
今の私の経験上、
ここにたどりついています。

紙に書きだして、
分解することで、
自分の中の、
先送りモンスターを、
やっつけることができます。

私の職業、
鍼灸マッサージ治療院の運営で、
実際に私が経験した、
先送りできない分解を、
ご紹介します。

個人事業主のスモールビジネスですが、
細かく分解して行くと、
重要なことが、
たくさんあります。

きっとあなたの仕事にも、
当てはまるところがあると思います。

新入社員がすぐ実行できるレベルで、
わかりやすくしますので、
最後までお付き合いください。



ここから読み始めた方。
1、2、3回目のブログはこちらです。



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それでは、
紙に書く、分解の方法をご紹介します。

鍼灸マッサージ施術の流れは、
大まかに、
予約電話、ご来店、施術、会計、お見送り。

それぞれのパートを、
簡単に分解してみましょう。


①予約電話:お客さまとの安心と信頼を築く第一歩。


お客さまとの、
大切なファーストコンタクトを、
さらに細かく分解して、
最高の体験へと繋げます。

不安を解消し、
安心してご来院いただけるよう、
細やかな配慮を心がけています。

予約電話は、
リピーターさまとご新規さま。

リピーターさまは、
特に体調の変化がないと、
そのまま予約を取ります。

ご新規さまへの基本的な確認は、
・料金体系。
・保険外診療であること。
・治療院の場所。
の3つです。

これらの他に、
必ず、聞かなければならないのは、
具体的な症状です。
できる限り詳しくお伺いしています。

病院に行くべき症状が少しでもあると、
先に医師の診察を勧める。
施術はその後でも遅くない。
そのように伝えています。

また、既に通院されている方でも、
・病気が根本から治らないこと。
・症状の緩和を期待する程度になること。
・担当医師の許可があること。
といった前提を合わせた上で、
施術しています。

話す時は声のトーンも大事。
いつもよりワントーン上げて、
謙譲語を入れつつ、
丁寧に、ゆっくりと。

電話の中にも、
ストーリーを演出しましょう。

もしも、
当日予約が取れなかったときは、
次回の予約の空きを提案。

ご新規のお客さまには、
ファーストコンタクトになります。
電話をかけてよかったと、
思われるレベルの安心感を、
お届けするために、
「できるだけ詳しく、一緒に決める。」
それが予約電話の準備です。

この「分解」から生まれた、
細やかな対応が、
「電話をかけてよかった。」という、
安心感でご来院へとつながるのです。



②ご来店:もう既に施術は始まっている。


お客さまと顔を合わす、
最初の印象はとても大切。

施術に「接客」という要素を掛け合わす。
お客さまが心からリラックスして、
安心して施術を受けられるよう、
お出迎えの瞬間も、徹底的に分解して、
最高の第一印象を演出します。

お客さまの来店に気づいたら、
すぐに出て行き、駐車ポイントに誘導。
一緒に駐車するのです。
車のドアが開いたら、笑顔であいさつ。

雨が降っていたら、運転席ギリギリまで、
傘を差し伸べる。

一緒に治療院入る。
このときに、
お客さまの歩き方を観察。

前かがみ、背中が丸まっている、
足をひきずっている、歩幅が狭い、
顔の表情は明るい、暗い。
など、第一印象で、
身体のつらいところを予想。

部屋に入って、荷物を置いたら、
世間話などをしつつ、
 A4用紙に大まかに、
お客さまの症状をメモします。
そして、
早々に施術を始めます。

特にご新規さまの場合は、
症状に対する時系列、度合いなどを、
細かく伺ってメモします。
初対面で、
聞かれたくないこともありますから、
あくまでも大まかに。

他店では味わえないお出迎えは、
単なる驚きではなく、
お客さまが心を開き、
安心して施術を受けられる準備に、
つながるのです。

これこそ、
分解によって生み出された
「最高のおもてなし」です。

ここまでの分解したプロセスを、
ぜひ一度、紙に書き出してみてください。
きっと、
新たな気づきがあり、
あなたの仕事も、
さらに磨き上げられるはずです。



③施術:施術技術のプロデューサーになる。


ここまでお客さまをあたためて、
ようやく施術になります。

あらかじめ聞いている症状のとおりに、
確認するように、
お客さまと呼吸を合わせて、
最高のリラックスを与えます。

私の大切にしていることの1つに、
「鍵と鍵穴の精度を目指しています。」
というのがあります。

お客さまの症状と、私の手技が、
「痛い」と「きもちいい」の隙間に、
ジャストフィットして、
苦痛の扉を開けるように、
身体が楽になる。

という気持ちを込めています。

お客さまの症状に関連している部位も、
実況中継のように、
的確にタイミングを見計らいながら、

例えば、
「今、肩の頂上の部分です。
ひょっとしたら、
首から頭にかけて、
響いたりすることがあります。
痛すぎたら教えてくださいね。」
と声をかけながら、
体感を共有しています。

このような実況中継は、
初めての方でも安心して、
施術を受けられるよう、
心がけています。

そして、施術後は、
可動域の広がりやスムーズな動きを、
実感していただく。

手技をする側、受ける側。
どちらもが同じ方向を向いている。

また、
話を聞いてほしいお客さまには、
静かに同意。
静寂の中でリラックスしたい
お客さまには、
無音でありながら、
感覚レベルで通じ合う、
満足のいく施術をしています。

全身施術をしている中で、
特に感覚が研ぎ澄まされるのは、
筋肉と筋肉の隙間、
筋肉と骨の隙間。

そこに対してアプローチして、
「痛い」と「きもちいい」の境界線上、
絶妙に心地よいギリギリの圧をかける。
そのときお客さまは、
リラックス状態に入ります。

施術中、
お休みになられているお客さまも、
多くいます。

お休みいただけたとき、
“信頼のサイン”を受け取ったと感じます。
意識ではなく、
身体が『この人に任せていい』と、
判断してくださった証だからです。

また、次回施術に来られて、
身体が本来の調子を取り戻すことで、
「お腹がすいて、ご飯がおいしかった。」
「朝、気持ちよく起きられた。」
「トイレもスッキリできた。」など、
感想を教えてくださいます。

施術当日の、
関節の動きやすさだけでなく、
施術翌日からの、
身体の生理的な爽快感も、
実感していただいています。

お客さまが心身ともに解き放たれ、
深い休息とともに、
本来の活力を取り戻す。

日常のふとした瞬間に、
“楽になった”と感じられる。
そんな、人知れず感じる爽快感を、
本来備わった力を引き出す、
分解から生まれた施術で、
そっと後押しできたら。本望です。



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④会計:施術後も続く感謝のしるし。


施術で身体も気持ちもスッキリして、
落ち着いたところに、
弊院では、
冷水もしくは、麦茶などで、
喉を潤していいただきます。

施術後の温まった体に、
キンと冷えた飲み物が、
スーッと染み渡って、
いつものお水がおいしくなります。

同時に、
シップとのど飴も一緒に添えています。

シップは、
今ではあまり見かけられなくなった、
冷感ジェルとメンソールで、
瞬時にリフレッシュできる、
強い冷たさ。
あの白いシップです。

先日、シップを使ったお客さまから、
「昔を思い出して感動しました。」
というご感想をいただきました。

のど飴は、
よく見かける、かごに盛られて、
「ご自由にお持ち帰りください。」
と書かれたものではなく、

5種類ののど飴を、
小さな袋に入れて、モールでくくる。 
パッケージされた1袋を、
添えてます。

「カバンの中に入れていると便利。」
「車の中に置いています。」
「家族が喜んで食べています。」
うれしい感想をくださっています。

また、お釣りには、すべて、
新紙幣、新硬貨で、
お渡ししています。

価値は同じなのですが、
きれいなお金を手にした時、
「大切に使おう。」と思ってくれる方が、
増えるかもしれない。
そう思うからです。

お客さまへの、
お茶やお水、シップ、のど飴、おつり。
すべてにおいて、
細やかな準備をしています。

それは、
日々の喧騒から離れ、
弊院で過ごすひとときが、
お客さまにとって、
非日常でありながら、
かけがえのない時間になってほしい。
身体だけでなく、心まで癒したい。

これからも、
お客さま、おひとりおひとりの心に、
深く響く接客を追求し、
皆さまにとって、
かけがえのない場所であり続けたいと、
願っています。



⑤お見送り:安全に出発するまで。

お客さまがお帰りになられるとき、
来店された時を、元に戻すように、

扉を開けて靴を出す。
雨が降っている時は傘をさす。

さりげなく車をほめたり、
会計時の世間話の続きをしながら、
そのまま車に乗車。
車が道路に出るときに、
ガソリンスタンドの店員さんのように、
オーバーリアクション気味に誘導。

車のウィンドウ越しに、
「ありがとうございました」と、
言いながら、出発してもらう。
走り去る車の後ろに向かってお辞儀。
車が見えなくなるまで、見守る。

これがたどり着いた、お見送りです。

あなたがお客さまなら、
ここまでされると、
どのように感じますか?
うれしいですか?

重いとか、くどいとか、
思われるかもしれませんが、
私は決してそうは思いません。

お客さまの心に残る「好印象」と、
お帰りになられる時の「安全」が、
同時に存在しているからです。

「人間味あふれる接客」
という視点から準備をすると、
このぐらいしても丁度いいぐらい。

施術が終わって、
会計をササッと済ませて、
そのまま帰るのとでは、
「また利用したい」と、
思ってくださる確率も上がります。

もしも、
あなたの会社で、来客があるのでしたら、
このぐらい、
お見送りしてみてください。
ひょっとしたら、
好印象から、
成績につながるかもしれません。



メッセージ:1mm行動して失敗する。そこから始まる。


ここまでの長文を、
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございます。

これまでお伝えしてきた、
『先送りモンスター』。
彼らは、私たちに、
「いつかやろう。」
「明日でいいよ。」
「完璧にしてから。」と、
ささやいて、行動を阻みます。

しかし、
今回ご紹介した、
『分解』という最強の武器を使えば、
どんなに大きなタスクも、
たった1mmの『今やる』行動へと、
変えられます。

雨が降っていたら、
運転席ギリギリまで傘を差し伸べる。
おつりをきれいなお金で渡す。
このたった1mmの行動が、
「私を大切に思ってくれている。」
という深い安心感をもたらします。

そして、
その小さな行動が、
お客さまの心に残る、
『好印象』や『安全』、
さらにはビジネスの『成績』へと、
つながるのです。

この『分解』の考え方は、
お客さまとの接点だけでなく、
日々の業務、新しい挑戦、
どんな場面にも応用できます。

まずは、あなたの仕事の中で
『ついつい先送りにしてしまうこと』
を1つ選び、
それをどこまで細かく『分解』できるか、
紙に書き出してみてください。

さらに大切なのは、失敗。
この失敗にこそ、
次回の思考が宿り、
紙に書き出せるのです。

誰よりも失敗して、
思考と行動のループを、
作りましょう。

私はこれまで、
数多くの試行錯誤をしてきました。
ブログが4回になってしまうほどです。
失敗の連続の先に、
今の接客スタイルになっています。
この状態も、道半ばで、
まだ、改良されるかもしれません。

未来の結果というのは、
ほとんど失敗します。
その失敗から、学びを得て、
次の行動に移す。

失敗ありきの挑戦でも、
失敗したからこそ、
次の思考が生まれます。

満足のいく失敗を成功とするまで、
分解、思考、行動を繰り返す。

お客さま商売というのは、
いつ来るかも分からない、
お客さまのための準備を、
しています。

安心して、
施術を受けていただけるために、
常日頃から、
・清潔な院内環境。
・衛生的な施術道具。
をベースに、

お客さま一人ひとりの症状に合わせた、
最適な施術のための、
知識や技術の習得と自己研鑽を、
かかせません。

お客さまから学ばせていただき、
いつ、お客さまが来院されましても、
最高のサービスを提供できるよう、
万全の体制を整えています。

私は、
どの業界でも、それぞれに準備があって、
みんな、その準備に、
一生懸命になっているのだと、
思っています。

たどたどしくて、慣れてなくてもいい。
緊張して、言葉に詰まってもいい。
上司や先輩に付いてもらってもいい。

最高のおもてなしを体現する気持ちが、
その姿勢が、お客さまに伝わったとき、
本当のサービスになる。

多くの失敗の先にある、
あなたにしかできない接客に、
きっと、たどりつけます。



今回のまとめ
先送りは、書き出しと分解で解消できる。



ブログを書いている人
さんりん
徳島県徳島市で、鍼灸マッサージ、
ぶんかの森治療院を運営。
おかげさまで23年目。
国家資格を持ち、
年間約2000症例を診ています。

カード表示例 サイト画像
ぶんかの森治療院
徳島県徳島市の、                      はり、きゅう、あんま、マッサージのお店です。

幅広い方々に、
役立つ情報をお届けします。



今回のブログは、
日常生活や仕事を先送りをせずに、
すぐに取り組む気持ちになるよう、
4部構成で、
細かく読めます。

最終回まで、
お付き合いくださり、
ありがとうございました。

もしも、この記事が役に立ったら、
お友達にもシェアしてください。

最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました。

また次回、
よろしくお願いいたします。



1、2、3回目のブログはこちらです。



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